発電機のエンジンがかからないとお電話いただきました。
機種はホンダインバーター発電機「エネポEU9IGB」です。
エンジンオイルを入れてからリコイルロープが引けなくなったとのことです。
これが「エネポ」カセットガス燃料でエンジンを作動させています。
なのでガソリン不要。
今回のトラブルは「エンジンオイル入れてからリコイルが引けなくなった」…嫌な予感がします。
良く聞くとオイルを入れ過ぎたそうです。
でも、構造的に入れ過ぎるはずはないんですが、本来。
オイル交換時や補充はフロントカバーを取外し、フィラーキャップを取り外します。
そして↑の入れ口から「口切いっぱい」「こぼれないギリギリ」まで入れればOK。
多く入れようにもあふれて入らないはずなんですが。
リコイルが引けないのでスパークプラグを取外します。
シリンダー内にオイルが流入してウォーターハンマー現象を起こしていればプラグ穴からオイルが出てくるはず。
プラグを外すにはボンベを取外し↑写真右のカバーを外します。
奥にプラグキャップが見えます。
かなり深い所にあります、慎重に取り外してください。
オイルが流入しているとリコイルを引くと勢いよくオイルが噴出します。
ウエスなどでオイルを浴びないように防護してから引いて下さい。
今回はジョロっとオイルが出てリコイルが引ける様になりました。
燃料室にオイルが流れ込んでいた様です。
早速エアクリーナーケースへの流入とミキサーの点検をします。
エアインテークジョイントを外すとミキサからオイルが出てきました。
オイルを清掃します。
各部を復元してオイル量を調整。
始動するとめでたくエンジンがかかりました。
マフラーからは白煙がでますが10分ほどで消えました。
流入したオイルが燃焼したんです。
無事始動し正常に発電を開始。
よくよく話を聞くと、機体を寝かせてオイルを入れたようです。
物凄い量を入れたんですね。
オイル量は機体を立てた状態で点検して下さい。
最後にカバー内に流失したオイルをケミカル洗浄して作業完了です。