ミッション修理の続きです。
サブミッション内部で破損したパーツです。
HSTミッションからギヤで動力を下の軸に伝えますが、軸に刺してあるピンが「ポッキリ」折れてます。
これが走行不能の原因だったんです。
過負荷が原因と推測されますが(この機体の使用地では3mの積雪)、シャフトの錆具合から潤滑不良が発生していたもようです。
オイルでの潤滑ではないのでグリスが劣化すると完全分解(オーバーホール)が必要な構造です。
この中にグリスを注入して組立ます。
結構大変な作業ですよね(ノ_-。)
分解ついでに潤滑不良でガタが出やすいベルトテンショナーもチェックします。
この軸部分の潤滑が悪いとすり減ってテンショナープーリーが傾いて、ベルトの編摩耗や外れなどが起きやすくなります。
定期的に注油したい所です。
この機体も案の定「キコキコ」です。
HSTミッションのオイルを替えようとしてドレンボルトを抜いてエア抜きが出来なくなったお客様も過去にいました(;^_^A
実はエア抜きをするにはこのHSTを外して、逆さまにしてプーリーを回してエアをぬきます。
大変な作業ですよね、くれぐれも自分でミッションオイルのドレンを外さないで下さいね。
下手をすると上の写真のようにバラバラ地獄が待ってます((((((ノ゚⊿゚)ノ