まだまだ現役で活躍中のHS55K0です。
この機体は機番よりK0型、昭和59年発売の初期型ですね。
*色々部品が付け替えてありますが
オーガ回転不良の原因を確認するとベルトが摩耗してテンションが不足してます。
オーガワイヤーも伸びて限度いっぱいまで調整されてます。
長年使われてきたので各部が消耗してます。
ユーザーと打ち合わせの結果今回はベルト交換のみ作業する事になりました。
HS55のベルト交換は要注意です。
ベルトの設定が3種類あるんですが機体番号を確認しただけではダメですよ。
実は最初期型はオーガベルトB-31.3 走行ベルトA-28.4という半端なサイズを装着してます。
もちろんホンダがベルトメーカーに特別に作らせたスペシャルなサイズなのでホンダ純正部品以外には無いサイズ。
近所のホームセンターとか農機具店などでは置いてないんです。
困りますよね、って事で途中からチョッとした仕様変更をして普通のJIS規格サイズを使えるようになりました。
これがその仕様変更…
矢印部に注目、エンジンとフレームの間に金属の板を挟んでます。
ドライブプーリーとドリブンプーリーの距離をこのスペーサー調整したんです。
初期型の「~1018702番」までの機体はこのスペーサーが入ってないので上記の半端な長さのベルトが適合です。
が、途中に対策でこのスペーサーを装着した機体もあります。
その場合は違うサイズのベルトを選択しないと常時オーガが回転したり勝手に走ったりします。
危険ですね~
なので↓に適合を記載します。
①HS55K0 初号機~#1018702までのスペーサー無し
オーガ B-31.3 22432-736-003
走行 A-28.4 22431-736-003
②HS55K0 #1018703以降(スペーサーが元から入ってます)
または初号機~#1018702でスペーサーを入れた機体
オーガ SB-32コグ 22432-736-701
走行 SA-29 22431-768-003
③HS55K1 #1100001以降
オーガ LB-33 22432-736-A01
走行 SA-30 22431-736-A01
今回の機体は②が適合になります。
②が適合の場合オーガベルトはコグベルトのHPタイプが絶対条件です。
社外品で対応する場合は必要強度を満たしているベルトを選択してください。
W800やスーパーゴールド1000などを付けると短期間でダメになります。
今回はワイヤーが伸びてテンションが不足する分をプーリーの調整で補いました。
*本来はワイヤーを交換してくださいね。
テンションアームのプーリー取付穴は長穴になってます、中央のナットを緩めて張り方向にテンションプーリーを移動させナットを締めればOK。
除雪テストの結果もOKです、これであと数年はイケますね。