他社購入品のヤマハ発電機EF1600isの不具合診断です。
ケルヒャー高圧洗浄機をヤマハEF1600isで駆動しようとしたそうです。
問診の結果は↓
①ケルヒャー高圧洗浄機をEF1600isに接続
②エンジン始動しエコモードON
③洗浄機のガンを握っても水がチョロチョロしか出ない
④発電機の回転数もエコモード回転数から上がらない
⑤地元の修理店に持ち込んだがインバータの不具合ではとの事。
困って横浜からPLOW上越店へ送られて来ました。
EF1600isで高圧洗浄機を…それは…まずいでしょ…と思いながら点検開始です。
まずは基本点検です、オイルや燃料が正常か確認しますが正常。
この機体、新品初回使用で症状発生だそうです。
790Wのエアコンプレッサー、1000Wのハロゲンライトでのテストは正常。
やはり過負荷が原因ですね。
試しにSTIHL高圧洗浄機RE88(1350W)を駆動すると1分くらいまわりますがその後過負荷警告発生でエンジンが過回転。
その後発電停止します。
ま~当然の結果ですね、発電機あるある話です。
モーターを内蔵した機器を発電機で駆動する場合は定格値の数倍の電力が必要です。
起動時に大電力が必要なんです。
高圧洗浄機は一般的に3倍は必要、1350Wの洗浄機の場合4000Wクラスの発電機が必要です。
実はケルヒャー高圧洗浄機のホームページにも記載されてます。
*発電機使用の場合は3~5倍の電力が必要って。
守らないと発電機と洗浄機が故障しると書いてます。
今回はテスト動画を↓に掲載します、音が出るので注意!
負荷は定格1500Wの電動薪割機、1500Wだから1600Wの発電機で行けるだろってのは間違いです。
ホンダEU24iでも駆動できません。
まずはEF1600isでテスト。
薪割機のスイッチONで過負荷警告が点灯、エンジン回転数も過回転します。
つぎはEU24iでテストしますが過負荷警告点灯。
途中で安全装置が作動し発電停止機能作動。
電動薪割機には役不足である事が証明されました。
発電機でモーター機器を使用する場合はモーターの仕様を確認し必要な発電機出力を選択してください。
各発電機メーカーのカタログやホームページにはカテゴリーごとに倍率が掲載されてます。
間違いのない機種を選びましょう。