ハイブリットリッド除雪機の点検パック作業に欠かせないのが電装システムの確認です。
今回の機種はHSM1380iJRです。
市内の整備業者様よりの外注依頼です。
メカニカルな部分の整備前にこの機体の使用履歴をチェックします。
診断システムを接続して稼働時間と故障履歴、センサーデータの異常がないか見ていきます。
この機体の稼働時間は31.57時間、まだまだ慣らしが終わったかなって所。
でも、エンジンオイル量低下の履歴があります。
オイル交換時にメインスイッチをONにしたか本当にオイルが不足したか要確認項目ですね。
バッテリーは健康、このデータでどういう使い方をされてきたか分かります。
↑のデータの右側が作業履歴。
作業時速度の設定がL(低速)が1000分、残りの35分をH又M設定で作業しています。
作業負荷もLOW:507分 MID:503分 Hi:25分でした。
高負荷や高速度での作業はほぼしていないのがわかります。
右旋回と左旋回の割合もほぼ同程度。
↑の左下枠がスイッチ操作情報。
スタートスイッチ操作回数(始動回数)は277回、除雪回数は546回です。
程度の良い機体ですね。
操作レバーに関連したセンサーの確認作業です。
エンジンを始動してスロットルレバーや旋回レバーを操作しセンサーデータきちんと連動しているか見ていきます。
黄色いグラフがスロットルレバーのデータ、操作した通りに変動します。
このデータも面白いかな。
手動、パワー、オートの各作動時間が出てますがHSM1380iには無いオートモードも表示、当然0分ですが。
回路図を見たことある人は分かるとおもいますが、1380iも実は隠された能力があるんです…
改造は自己責任でしてくださいね。
これでこの機体の健康状態がわかりました。
このデータを元に部品の交換プランを立て作業をしていきます。
冬はもうすぐです、早めの準備をして下さいね。