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Channel: PLOW上越・ホンダウォークの修理ブログ
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2サイクルエンジンオイルの話

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前回はオイル管理が原因でエンジンが損傷した記事を書きました。


我々も商品販売時に「くれぐれも」とご説明しているんですが、なかなかご理解いただけないんです、オイルの重要性 (^_^;)


で、今回は2サイクルオイルってなんぞやって事を取り上げます。



コレは当社で販売している2サイクルエンジンオイル商品です。


店頭でお客様からオイルについて質問される事の多い代表例は下記


Q①今、25:1のオイルを使ってるけど50:1用のオイルを25:1の比率で混合してもいい?

   A:ダメです ∑(゚Д゚) カーボン発生量が増えエンジントラブルの原因になります。

     オイルの指定混合比に混合して下さい。


Q②メーカー純正のオイルを使わないと機械が壊れる?

   A:有名オイルメーカーのオイルなら心配いりませんが、機械メーカーの保証対象外に

     なる場合があります。


Q③機械の説明書に25:1って書いてあるけど、50:1は使えないの?

   A:オイルの指定混合比で使って下さい、オイルは指定濃度で最大の性能を発揮します。


Q④オイルのグレードにFCとかFDとかあるけど、何が違うの?


*ボトルにFCとかFD級とか書いてあります。

   A:2サイクルオイルは「JASO」って団体が定めた性能を満たしているかの印し。

     潤滑性能や煙の出にくさやマフラーの詰まり難さでランクがあるんです。

   詳しくは↓を参照して下さい。

   http://www.jalos.or.jp/onfile/jaso_j.htm   JASOのHPに飛びます。


ちなみに、煙の少なさの試験にはスズキの古~い発電機SX800R、潤滑性能の試験には

ホンダの古~いスクーターAF27型(ディオ)を使って試験してるようです ((((((ノ゚⊿゚)ノ


14000RPMも回るチェンソーのエンジンで試験してもらいたいもんです。


分かりにくいですよね、混合オイルって(><;)。


で、まずはエンジンが壊れるメカニズムを知る事が重要なんです (ノ゚ο゚)ノ


多い事例は

混合時の手違いでオイル量を異常に少なく混合した為の焼き付き。


エンジン内部に溜まったカーボンが剥がれ落ち、シリンダーやピストンに傷が付く。

シリンダー摩耗によるクロスハッチが消失した為の焼き付き。



は問題外ヽ(`Д´)ノ オイルのせいでは無く人為的ミスです。


はエンジンの寿命です、オーバーホールの合図です。


問題は②!

カーボンが多量に発生しなければ起きないトラブルです。


原因は「質の悪いオイル」「不適切な混合」なんです。


↑は前回のカーボンが原因で焼き付いたエンジン。


カーボンの異常発生でピストンリングが溝に固着して吹きぬけてます。

ピストンとシリンダーに挟まって、ピストンが焼きつく事もあります。


せっかく高価なチェンソーを買っても正体不明の安いオイルをテキトウに混ぜるとこうなります (;´Д`)ノ



結論!

2サイクルエンジンオイルは、有名メーカーのオイルをオイル指定の混合比で混ぜる。

機械にグレード指定が有る場合は指定グレードのオイルを使う。


これだけ守れば万全なんですが…




































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