前回の続きです。
ホンダ電動カート「モンパル ML100」
エンジンはありません、バッテリーに充電した電気で走ります。
EVなんです、エコなんです。
こんな先進技術搭載の乗り物ですが、地元新潟県上越市の山間部では信じがたい普及率です。
N産のEV車が売れないってニュースが嘘のようです。
今回の不具合は「ヘッドライトが点灯しない」。
この機種はライトの電球が切れるとメーターパネルのLEDの右から2つが点滅してブザーが鳴り異常を知らせてくれます。
今回も上記警報が出ています。
まずは電球の点検をしますが「切れてな~い」(ノ゚ο゚)ノ
チョッとガッカリです。
次はメーターパネル裏のスイッチ類の点検です。
その先を点検に進みます。
このモンパルのライト系の配線はフューズBOXの5Aフューズから24Vがバルブを経由して、コントロールユニット内でアースに落ちる設計です。
上記の球切れ警告システムを実装する為か、テスターで電圧を測ると面白い電圧を表示します。
約7V(ノ゚ο゚)ノ
システムを理解してないと驚いてしまいます。
この機種、バッテリーのマイナス側は直接ボディーアースしてません∑(゚Д゚)
バッテリーのマイナスラインはコントロールユニットに入ってます。
これが混乱を引き起こす事になります。
たとえば、バルブソケットで電圧を点検しようとしてテスターのマイナス側をボディーに接触させます。
「あれ、電圧来てない」、って事で上流を点検したい所ですが・・・ 違うんです。
アース回路はコントロールユニット内部で成立するんで、ボディーにテスターのマイナスを当ててもテスターは振れません。
回路図を見れば「当然だよね∑ヾ( ̄0 ̄;ノ」って思うんですが…
機体には新品の電球が取り付けてあります、ギブアップしたメカさんは混乱しちゃったんでしょう。
って事でコントロールユニットのコネクター部で電圧とスイッチ信号の入力を確認したところ正常!
そうです、不具合の原因は「コントロールユニット内部不良」でした。
部品代だけでも6万円超えΣ(゚д゚;)
かなりの高額修理になりました。