午前中から修理依頼が多いひです。
STIHLのエンジンカッターTS480iが入庫。
「始動不能」との事。
TS480iです。
この機種、最後に「i」が付きます「アイ」が (ノ゚ο゚)ノ
スチールで「i」が付く機種は「インジェクション機」 ( ̄□ ̄;)
そうです、キャブレターが付いてません。
最も進化したタイプですね。
診断が楽しみです (ノ´▽`)ノ
特殊な機構のエンジンですが、点検の基本はスタンダード機と変わりありません。
エンジンが正常に作動する為の三要素をチェックすればイイんです。
①正しい点火火花
②正しい圧縮圧力
③正しい混合機
この3つが正常ならエンジンは必ず正常に作動します。
今回はエンジンカッターなのでエアエレメントのチェックからスタート。
で、いきなりヒット ヽ(`Д´)ノ
これ、マズイでしょ (iДi) ヽ(`Д´)ノ (つД`)ノ
基本的なメンテナンスが行われていませんな。
完全にエレメントが詰まってます。
蓋の裏側もこんな感じ…
圧縮空気で清掃しました、山盛りのコンクリート粉が…
このエレメントの濾過性能って凄い能力ですな。
超クリーンなエレメントになりました。
スパークとコンプレッションはOK。
リコイルを引くとウソの様に簡単始動です。
シリンダーに空気が入って来なかったんですね。
今まで良く使っていたと関心しました。
スチールの高性能機Mトロニックやインジェクション機は吸入空気量が減少するとマイクロプロセッサーがそれを感知して燃料供給量を補正してくれます。
本来は高地補正や多少のエレメント汚れが発生しても快適に作業が出来る為ですが、今回の様な驚異的な詰まりでも限界まで補正しちゃうんで使えちゃうんですね。
こまめな清掃をしてください。