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Channel: PLOW上越・ホンダウォークの修理ブログ
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県外から除雪機整備の入庫です。

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シーズンオフになり弊社修理工場は点検整備を待つ除雪機でイッパイです\(゜□゜)/


ここ数年、遠方のお客様から修理依頼をいただく事が多くなりました。


今回は長野県鬼無里よりトラックで除雪機を持ち込んでいただきましたΣ(゚д゚;)


機種はホンダ中型ハイブリッド機HS980i


早速分解点検を行い不具合がないかチェックです。



エンジンカバーを取外し点検項目に沿って診断開始です。



発電機やベルト、テンショナーなど確認する所は沢山(ノ゚ο゚)ノ



発電機ベルト緩々です。

でも、ベルトのラベル面は結構新しい( ̄□ ̄;)!!

早期摩耗の様です。



原因として考えられるのはプーリーの腐食

このプーリーも結構きてます、このザラザラベルトを削るんです ∑(゚Д゚)



オーガベルトテンショナー傾いてます ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

初期型ハイブリッド機の弱点の一つですね。

強化キットに組み替えも一つの方法ですが価格が高額な為今回はブラケットとブッシュ、軸の交換で対応します。


コレ以上ダメージを受けてアーム付け根が摩耗したらアウト ( ̄□ ̄;)

この機体はギリギリ大丈夫でした。


これ、オーガドリブンプーリー

一番大きいプーリーですが、ベルト当り面が腐食してガリガリ…


この状態でベルトを新品にしてもすぐにダメになっちゃいます。

このプーリーは残念ですが交換します。



今回もガタガタになったオーガミッションオーバーホールします。

オーガを取り外そうと思ってブロワーシャーボルトを外しましたが、ブロワーが回りません(-"-;A


やっとの思いで抜くとやはり軸のブッシュ当り面が錆て固着してました。

ここも定期的な分解とグリスアップが必要ですね。



これはいつもの部分。

オーガ軸とフランジです、錆びてませんよね。

この機体、過去にどこかで分解整備を受けてます。

モリブデングリスが沢山塗ってありました。


でも、ダメになっちゃうんですよね。


まあ~グリスアップしてないよりは長持したとは思います。


この部分はHSM1590i部品を使って耐久性をUPしながらオーバーホールを行います。



ローリング機構がないのでフレームがシンプルですね。



ドンドン点検を進めていきます。

ココ、モーター減速機のオイル点検口です。

ボルトを外してあふれないギリギリの所までオイルがあればOK。

左右のモーターに1カ所ずつあるので確認です。



電磁クラッチの隙間調整も重要な項目。

このクラッチは隙間過大、規定値に調整します。



タンク内部の水や汚れの確認と清掃も重要 (ノ゚ο゚)ノ



シューターの歯の欠落点検とかもの凄い項目数をクリヤーしていきます。

(このシューターは歯はOKでしたが回転が凄く重いので脱着清掃し組み付ける事にします)


あっという間に1時間半経過 (;^_^A


見積を作成してお客様に電話です


今回のHS980iの整備

①点検パック中型機メニュー実施

②オーガミッションオーバーホール

③オーガ軸メインベアリング及びプーリー交換

④オーガベルトテンショナー修理

⑤ソリ左右、スクレーパー交換

⑥シューター脱着給油

⑦発電機プーリー面修正 防錆処理

⑧ブロワー軸錆除去

⑨エンジンカバーボルト脱落部取付

⑩電磁クラッチクリアランス調整

⑪エンジンオイル交換

⑫オーガ及びハウジング塗装補修

⑬クローラー張り調整

⑭オーガ及び発電機ベルト交換


上記、技術料+部品代金12万円(税別)の内容。

このうち半分以上オーガミッションのオーバーホール費用です( ̄□ ̄;)


各部のリフレッシュと強化部品への組み換えで今年の冬が楽しみです。






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